14秋アニメの感想を振り返りつつ評論家気取りで書いていくコーナー。
・総括
中堅以上の実力タイトルが多かったシーズンであった。
ジャンルも住み分けたうえで、これだけ豊作というのは珍しいはずだ。
「14秋は何も見るものがなかった」という人はほぼいないだろう。
誰であれ、何かしらのお気に入りが見つかったはずである。
一方で、ド覇権という感じの飛び抜けたタイトルがなかったとも言える。
一応、「ゆゆゆ」が覇権枠に当たるのだろうか。あれも人を選ぶが…。
「誰もが見る大正義覇権アニメ」を仮定するということ自体が、
既に時代に適わなくなってきているのかもしれない。
参考:秋冒頭での感想 "14秋アニメ雑感"
http://gravebornmuse.diarynote.jp/201410210719056373/
以下、各作寸評。
・結城友奈は勇者である
参考:"寸評 / 今季、最もエモーショナルなアニメ 『結城友奈は勇者である』"
http://gravebornmuse.diarynote.jp/201412022208145155/
概ね上記の通り。大団円でおじさんニッコリ。
ゴリ押しハッピーエンド、という批判もあるが、それは伏線ちゃんと読めてないだけである。
・神撃のバハムート GENESIS
高品質なアニメとして、秋序盤に大いに注目を集めた。
その要因となったのはやはり、資本力×王道力によるものだろう。
近年あまり例を見ない王道ファンタジーを圧倒的な資本注力により実現した。
終盤は世界観がインフレし、やや散漫な構成になったのが残念だ。
もう少しロースケールなやりとりに終始するべきだったのではないかと思う。
・Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
平時は標準的作画をエフェクトガン盛りで繋いでおいて、
要所要所では高密度、高品質な作画で魅せる、という作品。
画面が綺麗、というのが語るべき全てだろう。
そもそもシナリオは周知の古典であるわけだし。
・憑物語よつぎドール
これまでの演出から一転脱却して見やすい画面になった。
綺麗な止め絵が無数に切り替わっていく画面は圧巻だ。
あの「クッソ何も起こらない」シナリオから、
これだけ楽しいアニメが生まれたのは技術の賜物である。
・グリザイアの果実
エロゲオムニバスとしては最高レベルの完成度であった。
シナリオの捨象・圧縮の技術が高く、初見への配慮も良かった。
実に成功したアニメ化であったと言えるだろう。
・Gのレコンギスタ
生ける伝説、富野由悠季。
その富野の新作アニメが毎週見れるというだけで幸せである。
これだけぶん投げられてもアニメっておもろいんだな、というのが率直なところ。
・SHIROBAKO
すごく丁寧なアニメ。
露悪趣味を昇華して綺麗にまとめたもの。
非の打ち所があまりない。ので批評しても大しておもんない。
・甘城ブリリアントパーク
多くの同人屋が本命覇権と目して突撃したのだが、
秋終盤になってみると存外パッとしなかったというアニメ。
ポル産としてのシコリティは高い。のだが、アニメとしておもろかったかというと。
・クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
ダークホース「だった」。
「ゆゆゆ」に持って行かれた感はある。
「ゲス要素とポルノでゴリ押ししていただけかどうか」が争点になりそうだ。
それはそうと、水樹奈々ほど主演向きな役者もいないだろう。
アレがワキだときついな、と思う。
・PSYCHO-PASS2
シナリオのガバガバな所を演出として許容できれば佳作以上。
版元は、まだまだシリーズを続けたいようだし、
そういう意味で「2作目」としては十分な間をもたせられた方だと思う。
・ログ・ホライズン2
ガバガバ作画を補って余りある魅力的シナリオだった。
・アカメが斬る!
アニオリの着地が秀逸。
イロモノと見せかけて、かなりの王道ヒロイックであった。
・異能バトルは日常系の中で
トリガーの中継ぎ、として見れば高評価できる。
シナリオの見せ方には賛否両論あったようだが、
これだけ高品質なラノベアニメもそうそうないということを忘れてはならない。
・ソードアート・オンライン
FFBな作品としては良かったんじゃないの。
覇権だったころの竿はもうない。
・寄生獣 セイの格率
最低限度以上のクオリティ!!!
・総括
中堅以上の実力タイトルが多かったシーズンであった。
ジャンルも住み分けたうえで、これだけ豊作というのは珍しいはずだ。
「14秋は何も見るものがなかった」という人はほぼいないだろう。
誰であれ、何かしらのお気に入りが見つかったはずである。
一方で、ド覇権という感じの飛び抜けたタイトルがなかったとも言える。
一応、「ゆゆゆ」が覇権枠に当たるのだろうか。あれも人を選ぶが…。
「誰もが見る大正義覇権アニメ」を仮定するということ自体が、
既に時代に適わなくなってきているのかもしれない。
参考:秋冒頭での感想 "14秋アニメ雑感"
http://gravebornmuse.diarynote.jp/201410210719056373/
以下、各作寸評。
・結城友奈は勇者である
参考:"寸評 / 今季、最もエモーショナルなアニメ 『結城友奈は勇者である』"
http://gravebornmuse.diarynote.jp/201412022208145155/
概ね上記の通り。大団円でおじさんニッコリ。
ゴリ押しハッピーエンド、という批判もあるが、それは伏線ちゃんと読めてないだけである。
・神撃のバハムート GENESIS
高品質なアニメとして、秋序盤に大いに注目を集めた。
その要因となったのはやはり、資本力×王道力によるものだろう。
近年あまり例を見ない王道ファンタジーを圧倒的な資本注力により実現した。
終盤は世界観がインフレし、やや散漫な構成になったのが残念だ。
もう少しロースケールなやりとりに終始するべきだったのではないかと思う。
・Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
平時は標準的作画をエフェクトガン盛りで繋いでおいて、
要所要所では高密度、高品質な作画で魅せる、という作品。
画面が綺麗、というのが語るべき全てだろう。
そもそもシナリオは周知の古典であるわけだし。
・憑物語よつぎドール
これまでの演出から一転脱却して見やすい画面になった。
綺麗な止め絵が無数に切り替わっていく画面は圧巻だ。
あの「クッソ何も起こらない」シナリオから、
これだけ楽しいアニメが生まれたのは技術の賜物である。
・グリザイアの果実
エロゲオムニバスとしては最高レベルの完成度であった。
シナリオの捨象・圧縮の技術が高く、初見への配慮も良かった。
実に成功したアニメ化であったと言えるだろう。
・Gのレコンギスタ
生ける伝説、富野由悠季。
その富野の新作アニメが毎週見れるというだけで幸せである。
これだけぶん投げられてもアニメっておもろいんだな、というのが率直なところ。
・SHIROBAKO
すごく丁寧なアニメ。
露悪趣味を昇華して綺麗にまとめたもの。
非の打ち所があまりない。ので批評しても大しておもんない。
・甘城ブリリアントパーク
多くの同人屋が本命覇権と目して突撃したのだが、
秋終盤になってみると存外パッとしなかったというアニメ。
ポル産としてのシコリティは高い。のだが、アニメとしておもろかったかというと。
・クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
ダークホース「だった」。
「ゆゆゆ」に持って行かれた感はある。
「ゲス要素とポルノでゴリ押ししていただけかどうか」が争点になりそうだ。
それはそうと、水樹奈々ほど主演向きな役者もいないだろう。
アレがワキだときついな、と思う。
・PSYCHO-PASS2
シナリオのガバガバな所を演出として許容できれば佳作以上。
版元は、まだまだシリーズを続けたいようだし、
そういう意味で「2作目」としては十分な間をもたせられた方だと思う。
・ログ・ホライズン2
ガバガバ作画を補って余りある魅力的シナリオだった。
・アカメが斬る!
アニオリの着地が秀逸。
イロモノと見せかけて、かなりの王道ヒロイックであった。
・異能バトルは日常系の中で
トリガーの中継ぎ、として見れば高評価できる。
シナリオの見せ方には賛否両論あったようだが、
これだけ高品質なラノベアニメもそうそうないということを忘れてはならない。
・ソードアート・オンライン
FFBな作品としては良かったんじゃないの。
覇権だったころの竿はもうない。
・寄生獣 セイの格率
最低限度以上のクオリティ!!!
コメント